オカンの館
 
懐かしい川岸。

昔はよぉ世話になった冷たい水は、今でも健在。

オカンと千佳子が食器やテーブルを用意しとる間、オレは火興しに専念した。

子供らは川に入ってジャブジャブ。

どや?
プールなんかとちごて、気持ちええやろ?

オレは横目で子供らの姿を見ながら、得意気やった。





「カンパーイ!!」


用意も整い、ぱーちぃの始まり。


「クゥ~ッ! 美味いなぁ。やっぱり夏はビールやな」


クーラーボックスの中でキンキンに冷えたビールを飲みながら、オレは言うた。
 
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