黒板

「翔太くん、会長・・・喧嘩なんか・・・



やめようよ・・・。





兄弟なんでしょ・・・?」





そう言いあたしはその場から走って離れた。





すると、



「麻耶ちゃん!!」




後ろには翔太くんの姿・・・。




「喧嘩・・・止めてくれてありがとう。




俺の気持ち考えてくれたんだよね・・・?」






あたしは無言でうなずく。





「本当ありがとう。」




「いいよ。



あ、翔太くんほっぺに傷があるよ。」




「さっき兄貴に殴られたからね。」




「絆創膏・・・・・貼る?」




「あ、いいの?」





あたしはたまたまポケットに入っていた絆創膏を取り出し、



翔太くんのほっぺに貼った。




「ありがとう。



・・・そういえば前も絆創膏貼ってもらったね?」




「え・・・?」




「俺と、麻耶ちゃんと、花蓮と、秋哉で出かけたとき!



花蓮が男2人にさらわれて・・・」



「あ!あの時かぁ!



・・そんなこともあったね・・・。」





あたしは翔太くんとまだ出逢ったばかりだけど、



思い返せばたくさんの出来事があった。



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