しょうげき
そんなこんなで部屋を片付け、次の日。
俺は翔南坂高校に初登校した。
自動車でとてつもない坂を上り続けて15分。
少し不思議な形の校舎。
「私立 翔南坂高校」

職員室に向かう。
「あー桐谷君っ!待ってたわよ~!」
顔を覗かせるなりいきなり手を降って俺を呼ぶ女性が現れた!
「あ、はじめまして、どうも」
「うん、はじめまして!私があなたの担任の遠野美咲よ。よろしくね!」

美人。遠野先生に対する第一印象。
見とれてポケーっとしてると、
「じゃ、早速教室に行くわよ!」
と、先に行ってしまった。
慌ててついていく。
「あ、そうだ桐谷君っ!部活、考えといた方がいいわよ。うちは皆何かしら入ってるからね。」
「そうなんですか、じゃあ考えてみます。」
と言いつつも、無趣味な自分には何をしたらいいのか解らなかった。
「そうねぇ、桐谷君、演劇部なんてどう?あたしが顧問なんだけど、男の役者がいなくてねぇ…あ、ここがあなたのクラス。ま、演劇部の事、考えといて!」
< 3 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop