しょうげき

ガヤガヤとした教室に先生が入っていく。
「あー皆座って！」
一瞬にして教室が静寂に包まれる。
先生が美人だからなのか、それとも裏の顔があるのか…
先生…恐るべし…

「今日は、転校生が来てまぁす！」
すると一斉に「うおぉぉぉ」という図太い雄叫びが聞こえた。
「ざぁんねん♪転校生は男の子でぇす！」
すると雄叫びが嘆きに変わった。
ゴメン皆…俺…男なんだ…

「とりあえず、入って～！」
俺は先生に促され、教室に入った。
「さ、自己紹介自己紹介！」
俺は軽く頷き、クラスメートを見た。
「桐谷孝斗です」
俺はやり切った顔で先生を見た。
「それだけ…？」
先生は首を傾げている。
クラスメートは唖然。

…俺やっちゃった？

「ま、まぁ詳しいことは桐谷君に直接聞いてね！とりあえず、席は…あ、夏巳ちゃんの隣空いてるよね？そこで！」
俺が席につくと、ＨＲは終わりを告げた。