サクラノコエ
倉庫の近くに置き去りになっていたスーパーの台車に腰を下ろし、小さく深呼吸してからケータイを開く。
今日は理紗からのメールがまだ来てない。
妙に鼓動が早い。息苦しい。
今まで高校に行っていない理由について気になりながらも、確認することもなく来てしまったけれど、いじめによる不登校以外にだって、体が弱いとかで学校に行っていない可能性だってあったじゃないか。
体の問題って……なんだ?
あいつ、なんかの病気なのか?
なんとなく学校の前で偶然桜を見上げる姿を見かけたときの、儚げな理紗の雰囲気を思い出す。
まさか、命に関わるようなものじゃないよな。
それなら、もしものためにケータイぐらい持たせるだろうし……
今日は理紗からのメールがまだ来てない。
妙に鼓動が早い。息苦しい。
今まで高校に行っていない理由について気になりながらも、確認することもなく来てしまったけれど、いじめによる不登校以外にだって、体が弱いとかで学校に行っていない可能性だってあったじゃないか。
体の問題って……なんだ?
あいつ、なんかの病気なのか?
なんとなく学校の前で偶然桜を見上げる姿を見かけたときの、儚げな理紗の雰囲気を思い出す。
まさか、命に関わるようなものじゃないよな。
それなら、もしものためにケータイぐらい持たせるだろうし……