サクラノコエ
「お前なぁ! 完全に面白がってるだろ」

「なんで? ブサイクなの?」

「あまり顔覚えてねぇ……」

そう言えば、突然のことで女を観察する余裕すらなかった……

「普通……かな? あ、でも体の割に胸はまあまあデカかった」

「お前、そっちばっか見ないで顔見ろよ」

俺の発言に和樹、爆笑。

「で? 手紙、なんて?」

「なんか『友達になって欲しい』とか言ってメールアドレスが書いてあった」

「いいんじゃない? メル友ぐらいなってあげれば」
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