サクラノコエ
「大好きです。すごく。すごく……」

俺は理紗の言葉を、しっかりと胸に刻みこむ。

「うん……お前がそう思ってくれてるなら、俺は大丈夫」

「悠人くん……」

「何度も言わせて、ごめんな……」


コレデイイ。

ダイジョウブ。


「俺も大好きだよ……理紗」

言いながら、理紗の手を握る俺の手が小さく震えた。


< 330 / 454 >

この作品をシェア

pagetop