サクラノコエ
「え? だって、お前、真衣のことは?」
元々、他の人格の反対を無視して病院に行くことを決めたのは、真衣のことを心配していた理紗自身のはず。それなのに、まるで治療を放棄しているような理紗の言葉が引っ掛かり、思わずツッコんで聞いてしまった。
すると、その言葉を聞いた理紗は、それこそ人が変わったように鋭い口調で
「なんで? なんで悠人くんが真衣のことなんか気にするの!? 真衣に出てきて欲しいの!? 真衣が出てきたら、私、出られなくなっちゃうかもしれないんだよ! 悠人くんはその方がいいの!?」
と、もの凄い勢いで俺に食ってかかってきた。
驚いた。
理紗が俺に対して、こうやって大きな声を出してくるのも初めてだったし、まさか真衣のことを聞いただけでこんな風に理紗が怒り出すなんて思ってもみなかったからだ。
元々、他の人格の反対を無視して病院に行くことを決めたのは、真衣のことを心配していた理紗自身のはず。それなのに、まるで治療を放棄しているような理紗の言葉が引っ掛かり、思わずツッコんで聞いてしまった。
すると、その言葉を聞いた理紗は、それこそ人が変わったように鋭い口調で
「なんで? なんで悠人くんが真衣のことなんか気にするの!? 真衣に出てきて欲しいの!? 真衣が出てきたら、私、出られなくなっちゃうかもしれないんだよ! 悠人くんはその方がいいの!?」
と、もの凄い勢いで俺に食ってかかってきた。
驚いた。
理紗が俺に対して、こうやって大きな声を出してくるのも初めてだったし、まさか真衣のことを聞いただけでこんな風に理紗が怒り出すなんて思ってもみなかったからだ。