サクラノコエ
『はい。わかります。では、4時15分に。お仕事頑張って下さい』

今までも、理紗からのメールには俺と会いたがるような言葉は一切なかった。

今回もそれを望んでいないように感じたが、俺は理紗に会いたい。

それはもちろん「好き」という感情ではない。単なる「興味」だ。

しかし理紗と会って話をしてみたいと思う気持ちが、どんどん大きくなっているのは確かだった。

やたらと押しまくられても迷惑だし、このままでいいのかもしれないけれど……

やっぱり会って話がしたい。
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