サクラノコエ
理沙が持っている「約束」に関する嫌な思い出。

それは──

理紗は学校で毎日いじめに堪える生活を送っていた。

唯一仲のいい真衣は学年が違うため、いつも教室では一人でポツンと自分の席に座っている。

ある日そんな理紗の所に近付いてきた女グループA。

「ねぇねぇ。今日の帰り、一緒に遊びに行こ! 本当はずっと理紗ちゃんと仲良しになりたいと思ってたんだ」

とてもフレンドリーな言葉に、理紗は嬉しそうに返事をする。

しかし放課後、そいつらの姿はない。

教室で待ち続ける理紗。

下校時刻になっても結局誰も帰ってこなかったため仕方なく帰ることに。
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