君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
「だ、大丈夫だって聖……それ、柚野さん本気じゃないから」
でも昨日、そういう話があったから、あたしと柚野さんの仲をちょっぴ妬いてたわけね。
聖をなだめながらも納得していると、スープ以外を食べ終えた聖は席を立った。
「時間だから行く」
「あっ、聖……」
なんだかスッキリしていないけど、でも本当に時間が迫っていた。
聖は衣裳部屋に入るとスーツに着替え、天然パーマを落ち着かせるために洗面所でセットを始めた。
聖に何か言いたいけど、何を言っていいかわからない。
不発に終わった怒りと、小骨が喉にひっかかったような痛みと違和感。
放っておいたらそのままとれちゃうんだろうけど……いいのかな、それで。