君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】


「聖!今はそれどころじゃなくて……んんっ!」


唇を唇で塞がれて何も言えなくなる。



「確かに……それどころじゃない……か」



唇を離した聖は近づけていた顔も離し、腕の分だけ距離ができる。


あたしの顔を見つめているようで……でも思考はどこか別のところ。


ちゃんと聖は手紙の主や、これからどうするか考えているみたい。



「腹も減ったしな」

「え?ご飯食べてないの?」

「……なんだ?俺の分はないのか?」

「無いよ。遅いって言ってたらかてっきり食べたと……」

「…………」


あ……どうしよう。

朝と同じ不機嫌な顔……!
< 39 / 136 >

この作品をシェア

pagetop