君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
「聖!今はそれどころじゃなくて……んんっ!」
唇を唇で塞がれて何も言えなくなる。
「確かに……それどころじゃない……か」
唇を離した聖は近づけていた顔も離し、腕の分だけ距離ができる。
あたしの顔を見つめているようで……でも思考はどこか別のところ。
ちゃんと聖は手紙の主や、これからどうするか考えているみたい。
「腹も減ったしな」
「え?ご飯食べてないの?」
「……なんだ?俺の分はないのか?」
「無いよ。遅いって言ってたらかてっきり食べたと……」
「…………」
あ……どうしよう。
朝と同じ不機嫌な顔……!