君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】


でももっと恐いのは、忘れちゃいけないさっきの手紙。


「聖は何か考えがあるの?」


野菜炒めを白ご飯と一緒に聖の前に置いた。

申し訳ないけど今日はこれだけしかない。

それでも聖は文句一つ言わず食べ始めた。

野菜炒めは嫌いじゃないんだよね。



「考え……ってほどでもないが、とりあえず犯人は内部の奴じゃない」

「え?だって平条カンパニーか上条不動産の人間……みたいなこと言ってたじゃない」

「そう見せかけている気がする」


聖はチャチャッと作った野菜炒めも味わってくれているのか、時折頷きながら噛み締めていた。


味わってくれるのは嬉しいけど……

でも何でまたそういう考えにたどり着いたの?

< 42 / 136 >

この作品をシェア

pagetop