君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
でももっと恐いのは、忘れちゃいけないさっきの手紙。
「聖は何か考えがあるの?」
野菜炒めを白ご飯と一緒に聖の前に置いた。
申し訳ないけど今日はこれだけしかない。
それでも聖は文句一つ言わず食べ始めた。
野菜炒めは嫌いじゃないんだよね。
「考え……ってほどでもないが、とりあえず犯人は内部の奴じゃない」
「え?だって平条カンパニーか上条不動産の人間……みたいなこと言ってたじゃない」
「そう見せかけている気がする」
聖はチャチャッと作った野菜炒めも味わってくれているのか、時折頷きながら噛み締めていた。
味わってくれるのは嬉しいけど……
でも何でまたそういう考えにたどり着いたの?