君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
翌日。
聖が言った通り、あたしにはちゃんと黒ずくめのボディガードが二人付けられた。
「俺の代わりにこの二人を置いて行く」
「てっきり柚野さんがボディガードにつくのかと思った」
「……なんだ?明は爽と二人きりになりたいのか?」
聖がギロリと目を光らせながら見てきた。
「そ、そんなわけないじゃない!」
また変なヤキモチ妬くんだから。
柚野さんと二人きりなんて、心臓が一時間も持たないよ。
「そもそも爽は秘書だから。ガードにつくはずない」
それもそうか。
納得している私を置いて、聖は玄関へ向かって歩き始めた。