あいたい
なっ…
「なっ、なんで…笑ってるんですか?」
「いや…なんかおもしろかったから(笑)」
私は意味がわからないまま、少し拗ねてみせた。
それからすぐ、和樹のアパートに着いた。
「おいで」
固まっていた私に和樹が手招きした。
部屋を見渡してみると、白と黒のモノクロ柄で統一されていて、彼の部屋とは大違いだった。
「どっか座ってて」
私は、近くにあったソファーに腰を下ろした。
「あのさぁ、コーヒー?紅茶?ココア?なにがいい?」
「あっ…じゃあ、ココアで…」
「わかった」
和樹は私に笑顔を向けたあと、ココアを入れ始めた。