あいたい


私、美流はほんの軽い気持ちで今の彼氏と付き合うことになった。

最初は優しくて、頼りがいがあってよかったものの、彼が私への想いを募らせる分だけ、私に対する束縛も次第に激しさを増した。


「お前は俺のためだけに生きろ」

いつしか彼はこれが口癖になっていた。


私はそんな彼が怖くなって何度も逃げ出した。しかし、彼は仲間に協力を依頼し、私を捜し出すから、逃げきれることはなかった。

そして逃げる度に彼の束縛も激しくなっていき、挙げ句の果てには彼のDVのせいで
男性恐怖症になってしまった。



< 2 / 24 >

この作品をシェア

pagetop