となりの窓からこんばんは。
謎の男の子と、思いきり目が合った。
(しまった!)
瞬間私は目を逸らしたが、単に関わりたくないから、だけじゃなかった。
(…美少年、だ)
数秒目が合った彼は、
すごくかっこよかったのだ。
…なんていうか、輝いて見えたというか。
ちょっとふわふわした黒髪に、目つきは悪いけどくっきり二重の大きな目。
スッと高い鼻に、きれいな唇。
小顔で、スラッとしてて。
ユニ〇ロのグレーのスウェットだって超オシャレに見えるくらい。
だから、ちょっと、なんていうか…ときめいちゃって、思わず。
(イケメンの変人?)
ますます謎な男の子が気になりつつも、私は学校へ向かったのだった。