となりの窓からこんばんは。
「……」
「有奈、起きろ。死ぬなー」
放課後の教室で、私は灰と化していた。
美緒の声も、右から左に通り過ぎていく。
「全くできなかった…」
「大丈夫だよ、ありりん!あたしもだからっ」
…ごめん恵子、それ何の慰めにもなってない。
ってゆーか、正直あなたと同類っていうのがかなりのダメージなのですよ。
「もー、ほんっとうじうじ鬱陶しいな!帰るよ!」
美緒に引きずられて、私は教室、それから学校をあとにした。
「はー…補習いやだなー…」
帰り道。
美緒たちと別れてからも、私は相変わらずブルーで。
夕方前の住宅街には、帰宅する学生がちらほら。
帰ったらとりあえず寝ようかなーなんて考えながら、家に着いた。