となりの窓からこんばんは。
「だからお願い!弥生、勉強教えて?」
ただいま私は、お風呂上がりに友達と電話中。
お相手は、偏差値の高い高校に通う中学時代の同級生、
浜中 弥生。
幼稚園からの腐れ縁。
『あのね、あたしだって自分の勉強があるの!
つーか美緒に頼めばいいじゃん』
「美緒"ムリ"って」
あの薄情者め、一言で断りやがった。
瞬殺だったからね。
『はー、仕方ないなあ。じゃあまた今度ね』
「え、ちょっと待って。私の記憶だと弥生の"今度"は永遠に来ない気が…」
『あ、UFO!』
「嘘、どこっ?!」
…あ。
時すでに遅し。
耳に響くのは、虚しく切れた電話の音。
騙された…っ!
今めっちゃ期待に胸が高鳴ったのに!