となりの窓からこんばんは。
別に、何をするとか、
そういうのじゃない。
普通に話したりして、
1時間一緒にいるだけ。
決めたわけでもないのにそれが当たり前になってから、もう一週間が過ぎていた。
「ねぇ和真、」
私は寝転ぶサブローを撫でながら、隣に座る彼に言う。
「宇宙人っていると思う?」
こんな話、友達にしたって、馬鹿じゃないのって呆れられる。
別にそれはそれでいいけど。
でも、和真は違うんだ。
「さぁなー。まぁ、俺はいると思うけど。だって人間だって他の星の奴らから見たら宇宙人だろ?」
「だよね!いるよね!」
私が興奮気味に言うと、和真はハハッて笑って言った。
「宇宙は広いしな。いるっていう証拠も、もちろんいないなんて証拠もない。
でも信じてたら、旅行中の宇宙人が遊びに来るかもしれねーぞ?素直な有奈に、サンタみたいに、プレゼント届けに」
和真の頭の中は
宇宙みたいなんだ。
「うんっ」
いつもこうして、子供扱いされてるみたいな話し方。
でも、全然嫌じゃない。
むしろ嬉しい、かも。
お母さんは、好きだけど、あんな感じだから甘える対象じゃなかったし。
…え、もしや私、和真に母性を求めてるの?
なんか変な感じ。