最後の手紙
時を同じくして
ルカも長い時間を持て余していた…
女子校生活でやっと出来た彼氏だった
周りの友達も
お似合いだよって言ってくれてたけど…
(もう無理して続けるの、疲れたよ…)
自分から切り出した別れだったが
やはり寂しさは隠せなかった
もう好きじゃなかったはずなのに…
同情か愛情かは
自分でも分からなかったが
今、流してる涙は
確かに優希を思い溢れてくる思いだった
「もうすぐ12日かぁ…予定なくなっちゃったな…」
ルカは6月12日の自分の誕生日を
どう過ごそうかと考えていた