最後の手紙
優希は学校では相変わらず
ずっと自分の席から窓の外を見ていた
最初は 元気ないよと茶化しに来てた悪友たちも
ただならぬ優希の物静かさに
少しの距離を置き始めていた
ただ一人マミだけは
優希に気さくに話しかけてきてた
「今日はちゃんとノートとったん?」
「数学はちゃんととってるよ」
「確かに優希くん数学だけは天才やもんな」
「だけはいらないんだよ、だけは。他も普通です!!」 他も天才と言わないところに優希の性格の可愛さがある
マミは クスッと笑って
「ほんまや、ごめんごめん」
と笑って見せた
少しだけ優希はマミの明るさに感謝している
自分に気づいていた