僕と彼女と、彼女と僕と。

決まり




僕と彼女の間には『決まり』があります。


『ソーリーだよぉ〜』


と言えば、
どんな事をしてしまっても許す、という決まりです。


一度、
彼女が『ねむねむ病』に甘えすぎて、せっかくのデートが駄目になってしまいました。

休みの前日の夜に彼女が僕の家にきて、寝ました。

翌朝、僕は昼前に起きたのですが、彼女が起きたのは夕方。
彼女が疲れているのは知ってましたが、さすがに夕方に起きるのには腹が立ち、怒りました。


僕は、
怒ると無口になって接触を拒みます。


起きない彼女を置いて、渋々一人で夕飯の買い物をしていた所に電話。


「竹ちゃん?どこにいるの?」


「奈美が起きないから一人で出掛けてる。」


「ごめん、寝過ぎたよ…。」


「うん。」


「ごめんよぉ。」


「…。」


「グスッ…ごめんなさい。」



こういうやり取りが10分くらい続き、


「ごめんなさい?許さないから。」


僕からのサービスの一言。

「あっ…。ソーリーだよぉ。」


「仕方ない。許そう。」


「…う…うわぁぁん…許してくれないかと思ったよぉ…。」




ユーモアが僕たちの定義です笑。
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