僕と彼女と、彼女と僕と。

僕と、奈美




僕と奈美の出会いは、専門学校の体験入学でした。






高校三年の夏休み。
僕は、大阪にある製菓の専門学校へ体験入学に行きました。



『ど』がつく程の山口でも田舎の町から、大阪という都会に来た僕は、人の凄まじい多さと発展した街並みに驚きまくっていました。


なんと言っても…電車。
僕の実家のある街は、改札がなく、切符もありません。
おばちゃんがやってる駅前の店屋で行きたい駅名の書かれたチケットを買って、乗るだけです。

管理なんてあったもんじゃなく、うまくやれば無賃乗車もできる程です。


もちろん、した事ないですよ?


18年間、汽車に乗ったのは3回だけなんで笑。



あ、地元では電車の事を『汽車』と呼んでました笑。




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