僕と彼女と、彼女と僕と。



二人共クラウチングに構え、



「よーい…………どんっ!」


スタートの合図が奈美だったのもあり、出だしは奈美のリード。

走り方から本気なのがわかります。



僕は手を…………足をぬいて(?)本気を出さずに。



曲がり角に差し掛かり、インに詰める奈美。
そのすぐ後ろに僕。



「っ!!」




右に曲がった瞬間



「川藤くん!?」




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