◆Sweet Game◆
「あ、ごめ、なさ…」
私の頬から涙が伝い落ちた。

「え、ちょ由紀?どうした?」
慌てた様子で翔くんが駆け寄ってくる。


「大丈夫か?さ、帰るぞ」



「好きだよッ!!!」

思い切り叫んだ。
すると翔くんは驚いた様子で…

「はは。俺も由紀が好きだぜ!」

翔くんは勘違いしてる…

友達としての"好き"と
恋愛対象としての"好き"と…


「違うよ…友達としてじゃない」

翔くんに聞こえないようにそっと、私は呟いた。



…帰り道で、あんな事をしてしまったから…明日どんな顔で学校に行けばいいんだろう…



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