◆Sweet Game◆
「な、んで私が元気ないこと知ってるの?」
「見りゃ分かるさ」

「…ふ、ッ…」

うわぁ!由紀泣いちゃった…どうしよう…


「ゆ、由紀どうした?俺なんかしたか…?」
すると由紀は制服の袖で涙を拭った。

「ごめ…昨日好きな人に告白したんだけど…その人勘違いしてて…それで…」

昨日…?

まさか。あれ…?
「昨日、って。まさか…」
すると由紀はコクンと小さく頷いた。

「由紀ごめん!俺も、好きだよ!本当に、恋愛対象として…」
そう言って由紀を抱きしめる。

由紀は顔を上げて、一瞬驚いた様な表情だったがすぐに嬉しそうな笑みへと変わった。
「…よかった…嬉しい…!」
俺は由紀を一回離した。



「由紀、好きです、付き合ってください。」

「…喜んで!」



―完―
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