あなた
ユキは、俺に、好きだとか、愛してるだとか、言った事がなかったんだ。
そんな事、どうだっていいじゃないかと思いつつも、心の奥で、すごく気にしていた。

俺が、一番悲しむ時の為に、取って置いてくれたんじゃないかって思うんだ。」

「和樹兄ちゃん。『幸せでした』は、過去形じゃない。
でも、『愛しています』は、過去形じゃないじゃない。
和樹兄ちゃんも、『愛してる人がいます。』って、言ったよね。
二人は、今でも、付き合ってるんじゃないのかな。」

「ユキは、別れたと思ってるんだ。
俺に、他の人と結婚して、幸せになってもらいたいと、願ってるんだ。
でも、それは、出来ないんだ。
その願いは、叶えられないんだ。
ユキに、謝んなくちゃね。

俺、これから、真っ当な人生を歩むんだ。
そして、天寿を全うするんだ。
そして、天国で、ユキに、プロポーズします。」






「和樹兄ちゃん。『まっとうなじんせい』って、何?
『てんじゅをまっとうする』って、何?」
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