初恋 -小さな恋の物語-
「・・・・・別に」
大輝はそう言った。
正直、あたしはほっとした。
けどなんか・・・古河もほっとした感じになってるんですけど・・・。
「あのさ・・・大輝。
好きじゃねぇなら・・・
・・・実梨と2人っきりで話すのとか、やめてくんね?」
突然古河はそう言った。
そして、あたしの腕を掴んだまま走り出した。
「・・・え? 古河ッッ??」
あたしの頭ん中はクエスチョンマークでいっぱいだった。
なぜかあたしは古河に引っ張られて・・・
連れてこられたのは校舎裏。
「・・・あっっ」
いきなり古河は掴んでた腕を離した。