初恋 -小さな恋の物語-



しかも相手役がイケメンの大輝だから・・・




「いやーッッ太田あッッ!!」


「ヒロッッ、やめてそんな女!!!」


「ちょっと実梨!!
ヒロに手ぇ出すのやめてよ!」



大輝ファンの女子からの・・・ブーイングの嵐・・・。



・・・もー・・・こんなんじゃ練習に集中できないじゃん。


そう思ったとき――――――






「うるせぇお前ら。
秋風が迷惑してんじゃねーかよ、そんなのもわかんねーのかよドブス!!!」






「「「ッッ!!!」」」





・・・ちょっっ。


「ちょっちょちょちょちょちょちょ大輝!
あたしのことはいーからさ!
しかも・・・ドブスは言いすぎだと思・・・」





「うるせぇ。
別にお前のためじゃねぇし。
オレ自身が邪魔に感じてたんだよ。
“守ってくれた”とか勝手に思って自惚れてんじゃねーよ」





 ――――――カチン。



< 22 / 85 >

この作品をシェア

pagetop