初恋 -小さな恋の物語-
突然のこと



今日の帰り道。



各自みんな部活はない日。



わたしは、古河に“今日、古河と実梨ちゃんと一緒に帰ってもいい?”って言った。



人のいい古河はもちろん断らない。



“ああ、全然いいぜ?”・・・だって。



すべてが計画通りに進行中。



・・・だって嘘だから。



実梨ちゃんと一緒に帰る気なんてさらさら無い。



2人っきりで帰るに決まってるでしょ。



もちろん、実梨ちゃんにも伝えてない。



古河には、“実梨ちゃん急に委員会の仕事入っちゃったから先行っててって言ってた”って適当な嘘をついた。




「今日さみーな・・・
まぁ2月だしな」




古河はぶつぶつと寒いだの手が冷たいだの話してる。



だけどわたしの耳にはそんな言葉はいらない。








今日・・・告白するって決めてるんだから!!!







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