初恋 -小さな恋の物語-



そのあと、気まずい空気が流れつつも2人肩を並べて歩いた。



ずっと・・・沈黙。




「・・・矢島」




突然沈黙を破ったのは、古河だった。





「・・・お前はさ・・・美人だしさ。
成績もいいしさ・・・モテるしさ。
だからさ・・・オレよりいい奴絶対見つかるよ。
だから・・・・・あ」




古河はわたしを慰めてくれた。




・・・だけど言葉の途中に、人にぶつかってしまった。




「・・・悪い」




古河のシューズケースが転げ落ちた。




< 47 / 85 >

この作品をシェア

pagetop