初恋 -小さな恋の物語-
そのあと、気まずい空気が流れつつも2人肩を並べて歩いた。
ずっと・・・沈黙。
「・・・矢島」
突然沈黙を破ったのは、古河だった。
「・・・お前はさ・・・美人だしさ。
成績もいいしさ・・・モテるしさ。
だからさ・・・オレよりいい奴絶対見つかるよ。
だから・・・・・あ」
古河はわたしを慰めてくれた。
・・・だけど言葉の途中に、人にぶつかってしまった。
「・・・悪い」
古河のシューズケースが転げ落ちた。