初恋 -小さな恋の物語-
応援のふり
【沙和side】



「ふっっ・・・
あはは・・・
きゃはははははは!!!」



ほんっと馬鹿よね・・・


実梨ちゃんって。


古河の前ではあんなに緊張しちゃってさー。


馬っっ鹿みたい。


―――まぁいいわ


実梨ちゃんも誰もまだ気づいてないし


わたしの




古河への気持ちに―――ね・・・。




あたしはいつだって実梨ちゃんを応援してるつもりで邪魔してた。


裏目に出ることも何度もあったけど。


わたしは・・・可愛いから。


実梨ちゃんとは違うのよ。


かわいこちゃんキャラだから、みんなにもちやほやされるし。


なんて優越感!



・・・あ!


今日は古河の体育委員の仕事の日だったわ!



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