初恋 -小さな恋の物語-
「このまま――――・・・
このまま実梨を奪い去ってしまえれば・・・
もう苦しまずに済むのかな・・・」
―――――え・・・?
突然古河が発した言葉に、動揺した。
「なんで・・・そんなこと言うの?」
なんで
「あたし・・・もう少しで忘れられそうだったのに・・・」
どうして
「なんで1年前・・・
あたしにキスなんかしたの・・・!?」
「・・・!!」
今さら―――・・・
愛されたって
今さら―――――・・・