初恋 -小さな恋の物語-
「・・・もしそうだったら応援してあげようね、実梨ちゃんのこと」
・・・どうだ!
これで古河、実梨ちゃんのことはあきらめ・・・
「・・・ごめん、それはできない」
「・・・・・え?
あ、あれ・・・
実梨ちゃんと、大輝・・・」
わたしは古河の言った言葉の意味を理解できなかった。
そして30メートルほど先には、実梨ちゃんと大輝の、2人で笑いあう姿。
「・・・ほら!
やっぱり実梨ちゃん大輝のこと―――
・・・古河!!?」
古河は突然走りだしたんだ
実梨ちゃんのほうに向かって
全力で―――――・・・
わたしのことなんて
すっかり忘れて―――――・・・