幼なじみの初恋

「可愛いから目立つの~っ」

「・・・ばかぁ」


恥ずかしい言葉を平気な顔して

言う尚。

下を俯いて照れているのは

アタシだけ??


「かける好きだよ」

「アタシも・・・」

「ちゃんと好きって言えー」

「ええ!!恥ずかしいじゃん~」


るきあは告白の時だけしか

好き

なんて言ってくれなかったような気がするなぁ・・・


「嘘嘘、学校行こ」

「うんっ」


電車に乗ったアタシたち。

そーいえば、アタシ

るきあに抱き締められて駅まで向かってたんだっけ。

・・・なんだか寂しいなぁ。


窓に視線を向けると

いつもは見えなかった景色。

いつもるきあの温もりに包まれてたんだ。


尚といるのに

頭の中はるきあといた。


心も身体もるきあに占領されたまま。







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