幼なじみの初恋

「んぅ・・・」


全てを包み込んでくれるようなキスをくれた。


「・・・んっ・・・」

「終わり~」


尚はキス以上のことを望んではこない。

深い方のキスだってまだ1回もしてない。

普通の唇を重ねるだけのキス。


「よし、行くか!!」

「うんっ!!」


家まではあっという間だった。

あまりにも尚との時間が楽しいから。


「尚、今日もありがとね」

「あぁ」


ちゅっ


「じゃ」


手を振って帰ってゆく彼。

最後には絶対キスをするようにしてる。

少しでも尚のことを考えていたい。


「よし・・・尚も見えなくなったことだし・・・」

「かける!!!!!」


1年ぶりに聞いた懐かしい声。


「・・・る・・・きあ・・・」


1年ぶりに呼ぶ名前。

全てが1年ぶりだった。


「かける・・・かける・・・」

「え??」


いきなり抱き締められる。

な・・・に??






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