幼なじみの初恋
「好きだよ・・・好き・・・」
るきあの胸に顔をうずめる。
深く深く抱き合う。
「尚がいるもんな。ごめんな。」
「謝らないで。誰も悪くないよ・・・」
「ごめんな・・・1年前、かけるが見たのはなんだ??」
「え??」
アタシが見たもの??
あの美少女のこと??
「俺と知らない女が2人でいるところ見たろ??」
「うん・・・」
「あれ、俺の中学んときの同級生なんだ。」
「同級生??」
「あぁ。あの時、いきなり電話かかってきてさ。彼氏の香水欲しいから一緒に選んで欲しいって言われて、そんで・・・」
「分かったよ・・・分かった・・・」
「ごめんな・・・俺ちゃんと誤解解けばよかったのに・・・」
「だから謝らないで・・・」
「俺がちゃんと向き合おうとしなかったから。中途半端になったんだよな。ごめんな。ごめん。」
「・・・あや、まらないでっ・・・うっ・・・ふぇ・・・」
涙が止まらない。
別れてからの1年間1度も涙を流さなかった。
流さないように努力してた。
暗い寂しい夜。
何度も何度もるきあを想って
涙が流れそうになったよ・・・
寂しい夜は1回もなかったから・・・
るきあがいつでもアタシの傍にいてくれてるんだって
思えたら安心できてた。
でも別れてから
夜が怖くて怖くてしょうがなかった。