幼なじみの初恋

「昔みたいに戻れると思うか??」


戻りたいよ。

でも戻れないよ・・・


「尚ともう1度話し合ってみる。」

「だめっ・・・」

「なんで」

「尚をこれ以上傷つけたくないのっ」

「尚は分かってくれる・・・俺等のこと・・・ちゃんと。」

「でも、尚はアタシが1人の時、寂しい時、泣いてる時、辛い時、いつもいっつも傍にいてくれた。そんな・・・そんな優しい人をこれ以上傷つけたくない!!裏切れないっ・・・」

「・・・だよな・・・」


もうアタシたちは一緒になれないよ・・・

絶対。

これが運命なんだよ。

どんなに厳しい運命でも

自分の運命を変えることなんて

できないよ。


「アタシ、尚といるよ。」

「・・・そっ、か」


無言の状態が続いたけど

焦ったり、慌てたり、

話を探そうとなんてしなくなった。

話さなくても、安心できる存在へと成長したんだから。


「2人とも!!!!」

「・・・っ!!!!」


言葉を失った。

なにも話せない。

そこに立っていたのは

尚だったから。

さっき帰ったはずの尚だったから。


「尚っ!!!!!!!!!!」






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