幼なじみの初恋
「可愛くなったわね」
「そのメイク用品はうちのかい??」
おじさんは相変わらずこの調子。
「こらっ何てこと聞いてんのよ」
「すまんすまん・・・つい・・・」
「このメイク、おじさんのところのやつですよ」
「そーかそーか」
嬉しそうに頷くおじさん。
何も変わってないや・・・
「かけるちゃんは進路決めたの??」
「いえ、まだなんです・・・」
計画性の無さにガッカリしちゃうよ。
「今度大事な話があるんだが・・・いいかね??」
「大事な話??」
なんだろう・・・
「今度の土曜日、夜7時空けておいてください」
「あ、はい・・・」
ほんとなんだろう・・・
「かける!!」
「るきあっ」
「・・・おめでと」
「るきあもおめでと」
「何か寂しいな・・・」
「うん・・・」
瑠亜ちゃんとも尚とも
お別れか・・・
寂しいな・・・
「寂しいね・・・ふぇぇん・・・」
「ったく・・・泣き虫かける・・・」
優しく抱き締めてくれるるきあ。
るきあともお別れなんだろうか??