幼なじみの初恋
「かける・・・俺の顔になんかついてんの??」
「いやっ何も無いっ!!」
るきあが幼なじみなんてびっくりだよ。
こんなかっこいい人が・・・
でもママの前では「優しいるきあ」を演じてる。
本当は「意地悪るきあ」なんだよ??
「あ、かける」
「何??」
「これ。あげる」
何だろう??
と思って手の平を出すと、
「飴だぁ・・・」
「好きだろ??」
手の平にはアタシの大好きないちご味の飴。
「食べていい??」
「いいけど??」
優しく笑ったるきあ。
そんなのは無視して
袋を開けて口の中に投げ込む。
「うぅ~んっおいしい~~」
「幸せなやつ」
「ありがとね!!」
「おぉ」
駅まで大好きないちご味の飴を舐めながら歩く。
飴を貰ってすっかりご機嫌なアタシ。
駅まであっという間に着いた。
『ねぇあの人超かっこいい・・・』
『やっばいっ超イケメン~~』
そんな声が外野から聞こえる。
いっつもこれ。
「うるせぇな」
アタシに聞こえる声で話するきあ。