幼なじみの初恋


rukia side


「あ、尚くんだ!!ちょっと行ってくるねっ」

「おう」


パタリといなくなったかけるがいない部屋。


「俺っ・・・かけるに、キス・・・」


あの時のことを思い出すと顔が火照ってしまう。


「なんで抑えきかなかったんだ・・・俺のバカ」


俺があのとき引き止めてなかったら

こんなんことにはならなかったのに・・・


「くっそっ」


問題集を壁に投げつける。

せっかくセットした茶髪の髪の毛をクシャクシャにする。


「かける・・・俺もう待てねぇ」


かけるが帰ってきたらちゃんと気持ち伝える。

ふられてもいい。

もう今までの関係じゃ我慢できない。

仲のいい幼なじみとして皆から

親しまれてる。

両親にも。

でも俺は・・・

違う。

正式に付き合って、デートもして、

恋人同士として皆に

認めてもらう。


「早く戻ってこいよ・・・」


俺言うから。

今まで想ってたこと全部・・・

好きって言うから。

2文字だけで伝えてみせる。








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