幼なじみの初恋

「おさまった??」

「ん、ありがと・・・」


しばらく泣いていたアタシは目がありえない程腫れていた。


「かける、目が・・・ぷっ」


るきあはアタシの目をジロジロ見ながら

笑いを堪えていた。


「ひどいっ」

「冷やした方がいいな。氷持ってくる。」

「うん、ありがとね」


アタシ最低。

めんどくさい女って思われたよ、きっと。

嫌だなぁ~・・・


「あぁ~・・・好きな人って誰だろう??」


好きな人くらいいるよね・・・

高校生だもんね。

彼女くらい欲しいよね・・・


そんなネガティブなことを考えるとまた涙腺が緩んで涙が滲む。


可愛い子かな?

可愛い子だよね、だってるきあが選んだ子だもん。

2人が並んだらお似合いだよね。


どんどんネガティブになってゆく自分が嫌い。

思いたくないことがどんどん頭の中をグルグル駆け巡る。


「アタシはもうるきあの隣にいれないのかな??もうるきあと一緒に歩けないのかな・・・るきあのバスケしてる姿一番近くで・・・見れないのかな??・・・やだよぉ・・・やだっ・・・ふぇっ・・・アタシ絶えられなっ・・・」


るきあが帰ってこないことを願って

2度目の涙を流した。

膝を抱えて泣いた。


「まだるきあと一緒に笑いたいよ・・・」


るきあは他の子にも優しく接するの??

アタシだけにしてよぉ・・・

アタシだけと話して、笑ってよ。

こんなアタシはワガママですか??

神様・・・幼なじみは結ばれてはいけないのですか??


「ただるきあが好きなだけなのに・・・」






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