幼なじみの初恋
「そんな声出すと俺どうなるか・・・分かってる??」
低く囁かれたるきあの声を聞いた瞬間。
背筋が凍るように寒気がゾクっと背中を擦った。
「ゎ、分かるわけないでしょっ・・・」
「へぇ~・・・じゃぁこれから教えてあげよっか??」
教えるって何を?!
怖いんだけど・・・
この人どうにかしてくれませんか??
「返事がないんだけど・・・いいの?」
「だ、駄目っ!」
「なんで?」
なんで?って言われても・・・
「なんとなくあやしい雰囲気だから??」
「ふ~ん・・・」
いきなり体を引き離したるきあ。
・・・え??
もう飽きたの??
それとも呆れたの?
「ねぇ、るきっ・・・んっ」
「何泣きそうになってんの?」
「だって、離れたから呆れたのかなって、思って・・・」
「んなわけねぇじゃん、バーカ・・・」
「んっ・・・」
それからるきあは深いキスをくれた。
愛しそうにアタシを見つめながらキスをしてくれる彼。
応えたかった、深いキスに。
「っ・・・?!」
びっくりしたのか目を見開いた。
「ふーん・・・かける大胆だったんじゃん」
顔を赤らめるしかなかった。
るきあはアタシの髪の毛を撫でてくれた。
「いい匂い・・・」
「は、恥かしっ・・・」
るきあは優しく微笑んでほっぺにキスをくれた。
アタシも自然と笑顔が浮かんだ。
2人で顔を見合わせて微笑み合った。