幼なじみの初恋

【携帯ありがとぉね☆ あのさ、暇のとき・・・デートしない?】


メールの文から緊張感みたいな、そんなものが伝わってくる。


「お、デートのお誘い~~☆」


うざいやつは無視。


【する。いつ?】


したくてしたくてしょうがない。

1秒でも1分でも1日でも一緒にいたい。

傍にいてほしい。

俺だけのために微笑んで。


【本当に?!じゃぁ土曜日、10:00でシネコンが入ったビルの前!!】


え、一緒にいっちゃ駄目なの?

家隣同士だし、いちいち時間ずらす?


【一緒にいかねぇの??】

【それじゃぁ意味ないじゃん!別々に行くのがいいの!!】


・・・意味がわからん・・・

女ってそーゆー所こだわるよな。

いまいちわっかんねぇ・・・


【了解。】


「お前別々に行く意味分かんねぇの?」

「兄貴・・・・・・」


こいつまだいたんか・・・

しつけぇな。おい。


「デートっぽい雰囲気出すためだろ?バーカ」

「雰囲気?」


んなの関係あんの?

やっぱ分かんねぇ・・・








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