幼なじみの初恋
「うっわ、女の人かわいそー」
ケラケラ笑いながら映画を見ているこの男・・・
ありえないっ・・・
「る、きあ・・・出ようよっ・・・」
「なんで?!こんなに楽しいのに?!」
え・・・
た、楽しいの?!
「じゃぁるきあ1人で見てよ!アタシ外で待ってる!怖いもん!」
勢いよく席を立ち画面に背を向けて早歩きで出口に向かう。
「ちょ、かけるっ!」
「ふんっ、1人で寂しく見てなさい!」
勢いで来たのはいいんだけど・・・
1人ってやっぱ寂しいかも・・・
「きゃっ」
風が柔らかくアタシの髪の毛を撫でる。
風すら冷たく感じた。
「追いかけてきてくれないの?」
1人でポツリと呟くと、
トントンっと肩を叩かれた。
「何・・・」
呆れたように振り替えると、
2人の男の人が立っていた。
「お、ビンゴ~☆」
ビンゴ??
「俺等今日ついてるかもな~」
ついてる?
何が??