幼なじみの初恋

「大丈夫、心変わりとか心移りなんてしねぇから」


フワリとアタシを抱きしめるるきあ。


「本当ぉ?」

「当たり前。つか俺ちゃんと好きな人出来たら言うし・・・それに、ペアリングも外すし」

「え・・・」

「かけるが好きって証拠にペアリングつけてんの」


そ、そーなの?!

アタシただお揃いなんだって。

それだけかと思ってた・・・


「俺がかけるを愛してるっていう証拠だよ、このリング。」

「愛してる証拠・・・」

「そう、だから大丈夫。俺一生外さねぇ、外す気ねぇから」

「ぅ・・・ふぇっ・・・るき、あぁぁ・・・」


そんなこと言われたら・・・言われたら・・・


「泣いちゃうじゃんかぁぁ~・・・」

「よしよし、泣き虫かけるちゃん」

「泣き虫じゃない・・・もんっ感動屋さん、だもんっ」

「感動屋さんって何?寂しがり屋さんのパクリ?」


くはは、と笑うるきあ。

ねぇ笑ってる顔が見られる女の子はアタシだけ??


「その顔、やめろよ」

「え?」

「上目遣い、禁止・・・」


いつものるきあのキス。

優しく包み込んでくれるような甘く溶けてしまいそうなキス。


「・・・涙目も禁止。」


2度目のキス。

頭をおさえられる。

ちょっと強引なキス。


どんなるきあも、

どんなキスも、

好きだよ・・・




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