幼なじみの初恋

「尚・・・尚くんっ・・・」

「かけちゃん、はよ♪」


笑っているのか怒っているのか・・・

顔が引きつってる・・・


「で、でも何で、助けてくれたの?!」

「そりゃぁ・・・こんなど真ん中でギャーギャー騒いでる男女がいたら助けるでしょ。」


ギャ、ギャーギャー騒いでるって・・・

ちょっとひどいかも??


「それに・・・好きな女の子くらい守ってあげたいし♪」

「//////」


そんな事耳で囁かれた女の子はコロッと

尚くんに堕ちちゃうよ・・・

でもアタシにはるきあがいるから。

大丈夫!!


「かけちゃん、先行きな」

「で、でもっ」

「いいからいいから♪ほらっ」


ポンと背中を押す尚くん。

なんでこんなに優しいんだろう??

るきあはアタシを置いて行ってるしっ

しかもS男だし!!!!


「・・・るきあが怒るよ?」

「うげっ・・・」


それだけは・・・勘弁!


「ごめんねっ尚くんありがと!!」


彼は優しく笑って手を振ってくれた。

あぁ・・・なんていい人なんだっ

性格が真逆な二人がなんで仲いいんだろう??

そんなことを考えながら体育館に猛ダッシュした。

どうか・・・どうか・・・

るきあが怒っていませんように!




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