幼なじみの初恋

「はい、命令下す」

「どうぞ・・・」

「キスして」


い、今・・・


「何とおっしゃいましたか??」

「かけるからキスして」

「は・・・はぃぃぃぃぃぃ?!?!?!」


キ、キスってあのキスだよね?!

ちょいちょい!!無理無理!!

こんな大人数がいる体育館で?!

今すぐですか?!


「目つぶってやっからちゃんとやれよ」

「ちょ・・・」


さっさとやれよ。

と言うように目を素早く閉じたるきあ様・・・

でもこんな状況でできるわけ・・・

ないでしょ??


「かける先輩!!やっちゃえ~~~!!!」

「るきあ様が待ってるぞ~~」


なんて冷やかしの言葉を入れてくるバスケ部員達。


「るきあ様の唇がぁっ!!」

「でもかけるちゃん一番可愛いからしょうがないでしょ・・・」

「学校一モテ女だもんね・・・」


なんて言うギャラリーからの声が。

いやいや、学校一モテるなんて絶対絶対ありえないからね??

そんな言葉が飛び交っていても

目を閉じ続けるるきあ様様。

やるしか選択肢は・・・ないよね??


「いきますっ・・・」





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