幼なじみの初恋
「兄貴離れろ」
「は?お前彼氏でもねえくせに何彼氏ぶってんだよ」
「あ、俺等付き合ってるからね~」
「はぁ??」
その瞬間抱きしめる力が緩んだ新さん。
「ちょっ」
「だから俺の彼女。手出すんじゃねぇ」
「・・・ちぇ・・・」
勝ち誇ったようなるきあの顔。
なんでそんなに嬉しいわけ?
「あぁ~妹だと思ってたかけちんにもついに彼氏かぁ・・・」
「すいません・・・」
「なんで謝ってんだよ」
だってなんか新さんガッカリしてるし・・・
アタシせいがして気が気じゃない。
「って、あぁ!!おいるきあ、ピアスどうした?!」
「あぁ、俺かけると一緒のピアスしかつけねぇから」
「はぁぁぁ?!このお兄様がプレゼントしてやったやつは?!」
「あーもうつけねぇ」
「ちょっとお前いい加減にしろよぉぉ~~~・・・」
・・・アタシはどうすればいいんだろう?
「ってことは・・・かけちんピアス開けるの?」
「はい!」
「痛いよぉぉぉ・・・すっごくね」
「え・・・」
「嘘嘘、全然痛くないから安心して」
頭を撫でてくれた新さん。
アタシより背が高いから見上げなきゃ見えないけど、
今日はなんだか寂しそうな瞳。
なにかあったのかな?
「俺があけてやるっ兄貴としてなんかやらして」
「うんっ」